天然の風味そのままに、
非加熱酵素分解、無加水、無塩
生産者と作り手の顔が見える
安心安全な農産加工品。
福井県では、「紅映(べにさし)」という品種が主に栽培されています。なお、紅映の発祥の地、福井県の若狭町では約70%が生産されています。
福井梅の発祥は、江戸時代の天保(1830〜44年)に、三方町の伊良積(いらづみ・旧西田村伊良積)の平太夫と助太夫という家の庭に実梅が植えられていたことに始まります。
この梅の木は、屋号から「平太夫梅」「助太夫梅」と呼ばれていました。この平太夫梅の古木は、福井梅の起こりを物語る重要な遺産です。その後、先人たちの努力によって明治時代にこの地のあった品種改良が行われ、「平太夫梅」と「助太夫梅」を交配して生まれたのが今の「紅映」です。
優れた梅の品種として、和歌山県で栽培されている「南高」という品種がありますが、「紅映」は作るのが難しく、同じ手間暇かけても、「南高」の1/3しか収穫できません。
外観は、果実の陽光面がほんのり赤く着色し、「南高」よりやや小ぶりな果実です。「南高」と比べ、種が小さいぶん果肉が分厚く、また果汁が多く皮が薄いため、食感が良いのが特徴です。
梅干しの加工において、皮が薄いことは、シソの赤が綺麗に染まり、品質の良いものができますが、皮が破れやすく商品ロスが多くなり、生産者にとってマイナスの性質となります。
栽培も加工も手間暇がかかり、梅の流通量全体の1%しかありませんが、知る人ぞ知る究極の梅が「紅映」です。
県名 | 品種 |
和歌山 | 南高・古城・小梅類 |
群馬 | 白加賀・小梅類・梅郷・鷲宿・花香実 |
長野 | 竜峡小梅・豊後・白加賀 |
奈良 | 鷲宿・白加賀・林州・小梅類 |
徳島 | 鷲宿・小梅類・月世界・林州・南高 |
山梨 | 甲州最小・他の小梅類・白加賀 |
福井 | 紅映・剣先・新平太夫 |
福岡 | 南高・鷲宿・白加賀・光洋 |
青森 | 豊後・小梅類 |
神奈川 | 白加賀・十郎・小梅類・南高 |
茨城 | 白加賀・玉英・石川1号・梅郷 |
データ値 | 有機酸 | 糖類 | 遊離アミノ酸 | ミネラル成分 |
紅映 | 5.4g | 1.65g | 90mg | 309mg |
南高 | 6.3g | 1.97g | 30mg | 274mg |